サラダを混ぜたり、食べ物をひっくり返したり、材料を切ったりするとき、同じ道具だけでは不便だ。研究者は、ロボットの腕そのものを取りかえずに、仕事に合った道具を交換できる仕組みを考えた。10月29日に発表された研究で、まだ家庭向けの完成品ではない。

腕には共通のつなぎ目があり、道具の側には取り付け用の部品がある。その部品には、物にふれたことを調べる小さなセンサー[1]も入っている。カメラでは物の位置や形が分かるが、道具がどれくらい強く当たっているかは画像だけでは分かりにくい。そこで研究者は、ふれたときの情報も利用した。

最初は人が遠くからロボットを操作し、動きの例を集めた。その記録を使って、似た場面でどう動くかを学習させた。研究者の実験では、画像だけを使った場合より、触覚の情報を加えた場合の成功率[2]が15〜25ポイント高かった。ただし、これは限られた道具と作業での比較だ。

道具が外れないか、初めて見る食べ物にも対応できるか、失敗したときにやり直せるかは、これから調べる必要がある。知らない台所で夕食を全部作れると示した研究ではない。参考として、開発者はこの仕組みをSwapBotと名付けた。