部品の位置が少し違うと、同じ軌道で溶接しても品質は変わる。安川電機とトヨタのGAZOO Racingは10月28日、愛知県蒲郡市のGR KART工房で9月からMOTOMAN NEXTを使ったAI溶接を行っていると発表した。研究室のデモではなく、実際のフレーム製造工程への導入だ。
ロボットはパイプフレームの状態を調べ、溶接し、仕上がりを確認[1]して必要な補正を行う。画像に加えて溶接音などのデータを分析する。以前のSFA工法(Sequence Freezing Arc Welding)では、競技車両のロールケージ製作を2~3週間から3日に短縮したとされるが、その数字は今回の新設備の改善率ではない。
導入企業が知りたいのは、不良率、手直し時間、保守費用、安全性、品種変更への対応だ。メーカーは生産性と品質の改善を主張するものの、独立した費用対効果の数値はない。検査と補正を含めた実運用という点が重要である。


